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東京都港区の歴史
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所在地 港区芝公園4-9-8 (妙定院)

 港区有形文化財(絵画)
琴棋書画図屏風
       昭和61年(1986)10月20日指定

 古来、中国では、琴、棋、書、画の四芸を士大夫・教養人の嗜みとして尊重しました。わが国でも、ことに漢詩文学に傾倒し、隠逸を愛した五山僧の間にこれを習おうとするところが多く、絵画に表されたのは少なくとも室町時代初期にまで遡ることができます。以後、公武の愛好も得て、琴棋書画図は唐人物を描く際の画題として、江戸時代に至るまで長く制作され続けました。
 筆者の狩野探雪(1655~1714)は、幕府御用絵師として活躍した狩野探幽(1602~1674)のニ男です。父探幽は、探信、探雪の二子を深く愛したため、兄探信が鍛冶橋狩野家の家督を継ぐにあたっては、その所領を両分し、別に一家を立てたと言います。探雪も幕府の絵師として多くの仕事を行い、天和2年(1682)及び宝永6年(1709)の2度にわたって来日中の李氏朝鮮使節に贈る屏風を制作しています。本図は、父探幽の画風を忠実の祖述したもので、いかにも御用絵師らしい筆による謹厳な画面が作り上げられています。江戸初期における武家好みのアカデミックな狩野派様式を知るための貴重な作品です。
  港区教育委員会
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